京都大学理学部が長年実施してきた「数理特色入試」——数学に極めて優れた才能を持つ受験生を選抜する特別枠が、来年度から廃止されることが判明しました。理由は「数学分野で極めて優れた才能を持つ人物の確保が困難」。
このニュースに対して、エッヂ掲示板(旧2ch系派生掲示板)では「そもそも入試で天才数学者って釣れるの?」「数学トップ層は医学部に流れてる」「高校3年間って必要?」と、議論が想像以上の熱量で展開。“教養 vs 実用”の大論争まで派生する、地味に読み応えある一本になっていました。
🎯 PART 1:「数学一芸」じゃトップ層は来ない?冷静な分析が並ぶ
スレの早い段階で、エッヂ民は冷静な分析を投下。「数学だけ極端にできる人」というのは、実は天才の劣化版でしかない、という指摘が連発します。
天才的な数学力ある奴は学部入試レベルでは英語でも物理でもできるわな
数学だけはできるってそういう天才の劣化版でしかない
英語がてんでダメな奴はたまにおるけど数学出来るやつは物理や化学は出来るしな
まあそれだけ数学できれば一般でも通るから大丈夫…
※「特色入試で取りに行こうとしたトップ層は、そもそも一般入試で受かる」という身も蓋もない指摘。確かに本物の天才は科目を選ばないという観察、刺さります。
📐 PART 2:大学入試の数学と大学以降の数学は「別物」問題
そもそも「入試で測れる数学力」と「研究者として伸びる数学力」は別物では?という根本的な疑問。これがスレ全体の通奏低音になっています。
大学入試の数学と大学でやる数学が別物なんてわかってなかったんかよ大学側が
入試ってどんだけむずくても所詮高校レベルやしそんなんじゃ測れないやなぁ
大学入試問題の難しさが大学以降の学問とは完全に違うベクトルなのほんまクソ
数学科とかかわいそうやな
計算苦手やけどもの凄い発見する天才とかおるかもしれんのに
※「ベクトルが違う」という言葉が刺さる。入試でガリガリ計算速度を競うのと、新しい定理を発見する才能、確かに別の能力ですよね。
特色入試のやつだけ大学院レベルの問題にしろ
>>10へのレス
>>10 それでもええんちゃう
高校→大学院や
※「いっそ大学院レベルの問題で選抜しろ」という、ある意味本質的な提案。海外には飛び級制度が普通にありますしね。
🏥 PART 3:「数学トップ層は医学部に流れる」構造問題
もう一つ、スレで何度も指摘されたのが「日本では数学的才能のある若者が、なぜか理学部数学科ではなく医学部に行く」問題。
そもそもなんで数学科じゃなくて医学部に行くんや?
金メダル(ナンバーワン)が好きだからやろ
なんか医者が持ち上げられてんのがな
大半の医者が老人の世話で終わる仕事に賢いやつが吸い取られてるから日本は衰退した
※「日本の頭脳が高齢者医療に吸われている」という指摘、これけっこう辛辣だけど核心。基礎科学に行ってほしい層が、安定収入と社会的地位を求めて医学部に流れる構造、確かに問題ですよね。
⏰ PART 4:「そもそも高校3年間が無駄」という根本的疑問
議論はさらに上流に遡り、「日本の入試制度そのものが時間の浪費を生んでいる」という指摘が登場します。
そもそも高校3年間が無駄だよな
トップ層はカリキュラム早めに終わらせて受験勉強のためだけに時間過ごしてるし
>>12 これ
大学入試で無駄に競ってんの国力低下の遠因やろ
高校までの勉強終わってるならそれをさらに極めさせるよりさっさと大学行かせれば良いのに
※高校2年生で全カリキュラムを終わらせて、残り1年は受験テクニックを磨くだけ……という日本独自の現象。海外の飛び級制度との差を考えると、確かに損失は大きそうです。
⚔️ PART 5:白熱した「教養 vs 実用」大論争
そして、このスレ最大の見どころが、ID:q2RUL6K.T氏とID:w4Zba43YL氏による「大学教育は教養か、実用か」論争。長く続いたので、その骨子だけお届けします。
▶︎ 実用派(q2RUL6K.T)の主張
そもそも高等教育自体無駄多い気がする
仕事なり生活で役立つ知識教えたらええのに
特に文系
なんで実用できない知識ばかり教養と呼ぶのか
そして実用的な知識には柔軟性や多様性が無いというのもただの偏見では?
法学や工学や医学には柔軟性多様性が無いというエビデンスは?
てか実用的な知識の方が視野広がると思うんやが
例えば法学なんて日常に生きてたらまず出会わん事件を知れるし
▶︎ 教養派(w4Zba43YL)の反論
知識が実用に寄りすぎると多様性や柔軟性が損なわれる
若い内に広く教養を学んで視野を広げるのは大事や
実用っていうのはよく使うってことやからや
よく使わない知識を得るのに意味があるんやで
自分が関わらなそうな色んな分野の知識を学んで視野を広げるのが大事なんやで
※どちらが正しいというより、両方の視点が成立している論争。実用派の「就職予備校化して公金投入してるのに曖昧にはぐらかすな」は鋭いし、教養派の「よく使わない知識にこそ意味がある」も哲学として強い。読者のあなたはどっち派ですか?
🏫 PART 6:商業・工業・高専が冷遇される構造問題
「実用なら高専・商業・工業があるじゃん」という指摘から、日本の教育制度における”普通科一強”問題に話が及びます。
今でも商業高校とか工業高校あるやん
あれじゃダメなん?
国が普通科優遇してるからな
共通テストの簿記も廃止されたし
文科相が高専冷遇してる
短大は学士扱いやのに高専は学士扱いにならんからな
※「短大は学士扱いだけど高専はならない」って、知らない人多いのでは? 実用教育に振り切った高専が制度上不利という指摘、地味に重要です。
🌏 PART 7:中国との比較とノーベル賞の現実
こう言うと見るとやっぱりもう中国には勝てないよな
まあそもそも英語くらい平均以上に出来てもらわんと教科書も論文も読めん
ドイツ語フランス語あたりも分野次第では頻出やけど英語できんとそこらへんも絶望や
※研究者になるなら、結局のところ数学一芸じゃ無理で、英語も独語仏語もある程度必要……となると「数学だけ」では研究者には向かないという現実が見えてきます。
📝 まとめ:京大の決断が突きつけた「日本の教育制度」の歪み
京大理学部の数理特色入試廃止——一見すると「制度の失敗」ですが、エッヂ民の議論を読んでいくと、実はもっと根深い構造問題が見えてきました。
📌 議論の重要ポイント
- 🥇 「大学入試の数学と研究者の数学はベクトルが違う」(#28、#55)
└ 高校レベルの問題で天才数学者を釣ろうとする発想自体に無理があった - 🥈 「数学トップ層は医学部に流れている」(#48)
└ 賢い若者が高齢者医療に吸われる構造、これが基礎科学衰退の遠因 - 🥉 「教養 vs 実用」論争に明確な結論はない
└ 「よく使わない知識にこそ意味がある」と「公金投入してるなら結果出せ」、両方一理ある - 🎯 「高校3年間は無駄、さっさと大学に行かせるべき」(#12、#15)
└ トップ層を入試対策で何年も足止めする日本の制度は、海外飛び級と比べて明確に損失 - 🏫 高専・商業・工業の制度的冷遇(#67、#71)
└ 「短大は学士扱いなのに高専は違う」という不可解な制度設計
「優れた数学者が確保できない」という京大の発表は、結局のところ「日本の教育制度全体が、研究者を育てる仕組みになっていない」ことの裏返しなのかもしれません。
あなたが教育制度を一つだけ変えられるとしたら、何を変えますか? 高校短縮、飛び級導入、医学部偏重の是正、高専復権——選択肢はいろいろあるけれど、どれも一筋縄ではいかなさそうです✏️
※本記事はエッヂ掲示板のレスを引用・整理したものです。


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